PHP カンファレンス 2010 ビジネスデイ 私的不完全議事録 【phpcon2010】
9 月 24 日(金)、東京都大田区産業プラザ PiO にて「PHP カンファレンス 2010 ビジネスデイ」が開かれました。例によって議事録を取りましたので、公開します。
発言やスライドの文章をすべて再現しているわけではありませんので、ご了承ください。もし明らかにおかしな場所があれば、コメント欄やブックマークコメントなどで教えてください。
目次
- [A-2] 基調講演「ソーシャルゲーム市場の拡大と GREE Platform の展開」 (青柳 直樹氏)
- [A-3] CakePHP で作るニフティ Web サービスのレシピ (小田 祐史氏)
- [A-4] ユニットホスティングを使った効率的な PHP プラットフォームのご紹介 (高原 芳浩氏)
- [A-5] 大ヒットソーシャルアプリの裏側 (高田 敦史氏、新田 祐介氏)
- [A-6] Scaling the Worlds Largest Social Gaming Network (Zynga Justin Waldron 氏、Don Mosite 氏)
[A-2] 基調講演「ソーシャルゲーム市場の拡大と GREE Platform の展開」 (青柳 直樹氏)
GREE Platform オープン化の背景
- 国内No.1のソーシャルプラットフォームに!
- GREE 2125 万人、mixi 2102 万人、モバゲー 2048 万人。それぞれがオープン化
- 次なるターゲットは 3000 万人超が利用するプラットフォーム
- ニンテンドー DS の国内出荷台数は 3000 万台超 (3086 万台)
- ニンテンドー DS と GREE は同様のスピードで拡大している
- 今までは──
- 自社ゲームが成長を牽引してきた
- テレビ CM を活用して幅広いユーザー層にリーチしてきた (30 代以上の利用者が全体の半分以上)
- ハードの面ではニンテンドー DS は高いが、コンテンツは有料タイトルが充実している→ GREE もオープン化でタイトルを充実
- さらなる飛躍のためにオープン化を決断
- オープン化によって 3000 万人到達も視野に入れる
- パートナーさんとの Win-Win の関係も築きやすい
ソーシャルゲーム市場の展望
2011-12 年に本格的なソーシャル時代を迎える
- 我々がどうしよう、こうしようという(制御可能な)段階を超えている
- ソーシャルゲームはスモールスタート可能、効果を確認しながら段階的実施が可能
- 初期投資を抑えつつ、高い利益率を追求できる
- 資本力は重要だが、ベンチャーの参入余地も大きい
ソーシャルゲームの特性
- 提供物はサービス、運用(PDCA)の重要度が高い。ウェブサービスの運用に長けた人が伸びていくと思う
- 自分たちはゲームを作っているとはあまり思っていない
- ソーシャルについて理解するとともに、ソーシャルに適した体制を構築できれば勝機あり
- Zynga、サイバーエージェントなど、コミュニケーションサービスを理解しているところがうまくいっている
GREE Platform の展開
- これまでの取り組み
- 2010/3……GREE Platform のオープン化を発表
- 2010/6 末……GREE Platform をオープン化
- 2010/7……サイト導線変更のインパクト試算を継続
- 2010/8……トップ・ホーム・ゲームトップの各画面・仕様を変更、パートナー様向けテレビ CM 開始
- 2010/9……パートナー様向けのコンサル部門立ち上げ
- オープン化のインパクト
- 全体のユニークユーザー数が増大 (アクティブ率も上昇)
- サイト導線の大幅リニューアル(トップ・ホーム)のインパクト
- 8 月初旬に比べ、リニューアル直後で 2.3 倍、8 月末時点で約 4 倍に
- アプリ登録・利用の活性化に伴い、売上規模は約 10 倍にまで伸張。アプリ単位でも約 5 倍に
- GREE Platform としてのスタンス
- オープン
- 信頼される、オープンなプラットフォームを志向。パートナーを苦しめる過度な囲い込みは行わない
- サービス改善
- 集客・利用・収益化の底上げを図るためにも、サイトの仕様・機能の追加・改善を繰り返していく
- コンサルティング
- パートナー様向けのデータ提供(他社アプリとの比較データなど)を充実させていく。コンサルティング専門のチームを立ち上げ、ベストプラクティスをタイムリーに共有していく
- プロモーション支援
- マーケティング面でのサポートを手厚くしていく
- コンサルティングのフレームワーク(例)
- パートナー様向けのプロモーション支援
GREE のスマートフォン展開
- スマートフォン対応を順次拡大。対応の詳細については 2010 年中にも順次公表予定
グローバル展開
- アジア及び北米での事業展開を計画中
- 海外拠点を開設予定
- 外国籍の社員採用も積極化
- ローカルプレイヤーとの業務・資本提携を検討中
[A-3] CakePHP で作るニフティ Web サービスのレシピ (小田 祐史氏)
会社概要
- 1987 年の商用パソコン通信サービス「NIFTY-Serve」提供開始から 24 年
- 現在はさまざまな Web サービス・コミュニティサービスを提供
- ニフティのサービス利用者は PC・モバイル合わせて 1015 万人
自己紹介
PHP とニフティ
CakePHP
- http://cakephp.org/
- Ruby on Rails (RoR)の影響を強く受けた高速開発フレームワーク
- 1.3.4 が最新
- 特徴
- Pear などの外部ライブラリ非依存
- PHPバージョン非依存 (4 or 5)
- RoR の AcriveRecord に近い O/R マッパー
- RoR に構文が近く、Ruby とPHP の両方を書くエンジニアにはやさしい
- 構成
- MVC
- Controller
- Component
- Model
- VIew
- Helper
- Shell
冗長化とCakePHP
- コネタマの構成
- アプリケーションの配置先
- NAS 上へアプリケーションの配置を行った
- レスポンスが急激に悪化
- Controller や Model を利用する際に、動的にディレクトリを操作するため I/O が増加
- ローカルディスクへの配置にて解決(3 秒→0.1 秒以下)
- ソースはローカルディスクへ置くべき
- セッション
- CakePHP 標準のファイルベースのセッション管理
- 一方向レプリケーションされた DB の負荷分散
- 参照は問題ないが、更新はマスターとスレーブで接続先を変更する必要がある
- AppModel を拡張して、接続先を動的に変更するようにした
効率的なデプロイ
- 複数サーバーへのアプリ配備の手間の削減
- 全サーバーへの配置漏れの防止
- Apache モジュール入れ替え、全台再起動
- Webistrano を導入
- Capistrano を Web 化したもの。RoR のデプロイでよく使われている
- Capistrano
- Webistrano
- サーバーに対する操作履歴
- デプロイなどが終わるとメールで通知
- Webistrano を利用するために必要なもの
- Ruby および Ruby on Rails
- デプロイ用サーバー
- Subversion や git などのバージョン管理システム
- 独自のレシピを書けば NAS 上からコピーすることも可
- デプロイ先サーバへ SSH で接続できること
- よく使うタスク
- deploy
- Subversion などのバージョン管理システムからデプロイ。デプロイするタグやブランチを指定することも可能
- デプロイ時には前のバージョンを残しリンクを張り替え
- deploy:restart
- Apache の再起動
- deploy:rollback
- 直前にデプロイしたバージョンに戻る
- deploy:cleanup
- 前にデプロイしたバージョンの 5 世代以上前を削除
ニフティクラウドのご紹介
- 2010 年 8 月に開始。8 月末時点で 400 社以上に導入
- http://cloud.nifty.com/
- 特徴
- オンデマンド
- 5 分以内にサーバーを準備。ディスクの追加なども 5 分で完了
- 従量課金
- 月額課金も選択可
- 伸縮可能
- @nifty で培った高い運用実績
- オンデマンド性
ニフティクラウドの今後について
- ニフティクラウド API
- 8/10 β版リリース
- SOAP 版提供中
- 10 月以降リリース予定機能
- サーバコピー (作成・設定済みサーバのコピー)
- オートスケール (負荷に応じたサーバー自動縮退
- 基本監視 (CPU・メモリ等)
- 稼働状況レポート (リソース状態のグラフ表示)
- エンジニアの日々の作業をより簡単にできるよう頑張ります
質疑応答
- デプロイツールで、実際に失敗することは?
→ステージング環境(本番サーバーに適用する前のサーバー)に対してデプロイを行った場合、サーバーの再起動を行うと、Webistrano が動いているサーバーも再起動してしまった。なので、デプロイ専用のサーバーを立てたほうがよいと思う
- CakePHP の O/R マッパーのためにパフォーマンスが落ちていると思うが、内部のチューニングなどはしているか?
→バインドを動的に行って参照するようにしている
- memcached でどんなものをキャッシュしているのか?
→ココログの管理画面のサイドにコネタマのネタ一覧を表示しているが、ココログ管理画面自体アクセスが多いので、その画面自体にキャッシングを行っている。コネタマ自体はPVがそこまで多くない。参加者数の表示などはキャッシングしている
[A-4] ユニットホスティングを使った効率的な PHP プラットフォームのご紹介 (高原 芳浩氏)
ディノについて
ユニットホスティングのご紹介
料金体系
- 月額単位・時間単位 2 円/時〜 (グローバル IP + 2 円/時)
- 256MB 単位でスケール可能、1.5 円/時
- CPU 仮想 Core 2 円/時
- ディスク 1GB あたり 0.1 円/時
- 支払い方法
- クレジットカードによる前払いポイント制
- 法人契約による前払い制
これまで
運用事例──とある大人気 EC サイト
- セール時は非常にアクセスが増える。その時だけ Web サーバ、DB サーバを増強する
- Web サーバーと DB サーバーとではリソースの追加の仕方が若干違うと感じている。Web サーバは CPU を、DB サーバはメモリを増やすのが効率的
- 柔軟な拡張性──すぐに、必要なだけ。縮小もカンタン
必須条件
- 10 分以内にサーバーを立ち上げる
- 1 分以内に CPU やメモリを増やす
- 要らなくなったらすぐ捨てる
既存のレンタルサーバーではできなかった
ユニットホスティングの設計思想
- 短期で無精で無計画な人向け
- 全世界に提供できるサービス
- 利用者同士がコミュニケーションにより創造できる
- 「すぐに」「必要なだけ」「自動で」
- 「与信不要で」→前払いポイント制
- コミュニケーション手段としての「ユーザスクリプト」(まだ不十分)
ユーザスクリプトを利用した OpenPNE の瞬間設置例 (デモ)
API を利用した MapReduce 環境の構築 (デモ)
- uhadoop を導入
- name ノードと data ノードをあらかじめ用意
./bin/deploy tumf-sg-13 4
(4 は data ノード 1、data-cluster 3 の 4 台の意)- ジョブ実行
uhadoop tumf-sg-10 jar ジョブ.jar
今後の予定
- ユーザスクリプトはコミュニケーションに役立っているか?
- 現状では利用者が少ない
- コミュニティ機能の充実を計画
- ユーザーを独立したものと考えていない
- VM テンプレート機能
- 自分のサーバーを別の人が複製できる
- VM 共有機能
- 自分のサーバーを別の人が管理できる機能
- 企業内ユーザーに利用が多い
- 将来的には、ユーザ同士でサーバを販売したり、有償サポートを提供したり……
[A-5] 大ヒットソーシャルアプリの裏側 (高田 敦史氏、新田 祐介氏)
会社紹介
- 2000 年 8 月設立、今年 10 周年を迎える
- 大規模/高負荷モバイルサイトの構築/運用にて、負荷対策のノウハウを蓄積
- ソーシャルアプリ向けホスティングサービス「DSAS Hosting for Social」提供中
- ソーシャルアプリを多数展開中
スピーカー紹介
- 新田祐介(@fushianako)
- KLab 株式会社 第 2 開発部グループマネージャー
- 高田敦史
第 1 部: ソーシャルアプリの概要 (新田氏)
ソーシャルアプリとは?
- SNS の機能を使うことができるアプリケーション
- SNS の機能を使いたい時は、各プラットフォームが提供する JavaScript API や Web API を利用する
特徴
- サービスを気軽に立ち上げられる
- ビジネス的観点
- ユーザの母体が SNS にあるが故の集客コストの削減
- 流行っているからという理由で納得する人が多い (半分冗談、半分本気)
- 技術的観点
- OpenSocialAPI を使うことによる、開発コストの削減
- 気軽に立ち上げられる反面、同じようなテーマのアプリが多いため、差別化が重要
どうやって差別化していくか?
- アプリのテーマの選定
- 誰も考えていないようなテーマを選定することが重要
- 独自機能の提供
- 数が多く、テーマがかぶることが多い
- すでにかぶっている場合は、他のアプリを研究して他アプリにはない機能を作り込む
- 自分をアピールしなきゃダメ。劣化コピーでは振り向かれない
第 2 部: 激戦! ソーシャルアプリ開発日記 (新田氏)
私(新田)の苦労話をノンフィクションで
その 1 集中砲火
- 「恋してキャバ嬢」は見事に差別化に成功した
- 負荷に耐えきれなくなった
- 初日: 380PV/sec → 翌日: 580PV/sec → 最大: 2000PV/sec 以上 (500PV/sec は普通のウェブアプリでは考えられない)
- というわけで地道に負荷対策を始めた
その 2 ハイブリッド化
- キャバをテーマにしたアプリも出てきた
- 新規機能を開発して差別化を行わないと追い抜かれてしまう
- 他社アプリ対策で新機能作成→企画者から「作り直して」と手戻り発生
- リリースが遅れると機会損失になる
- 企画者からの相談をすぐ作るのではなく、こちらから「こうしたほうが面白そうじゃない?」と提案をする。企画の意図がよく理解できたし、手戻りもかなり減った
- スピードの流れが速いので、自分の担当にとらわれず、担当外の作業も積極的に行うことがヒットアプリを生み出す要因になる
- エンジニアも企画のフィールドに少しでも首を突っ込むと楽になれる
第 3 部: ソーシャルアプリ負荷対策 (高田氏)
- Web アプリ負荷対策の基本をおさえる
- リソースの特性を意識する
- 参考:「LAMP で作るソーシャルアプリの負荷対策」
1. ソーシャルアプリの負荷特性
- ユーザー固有のデータ
- 大量
- ゲーム内ステータス
- アイテム所持情報
- 課金・購入ログ
- 更新頻度高
- ボタンを押すだけでステータス変化
- 大量のログ
- 高頻度 + 大量の HTTP リクエスト
- マスター DB の負荷集中。マスター DB は分散困難
- ソーシャルアプリで重要なリソース
- データベース(特にマスター)。最大コネクションは数百程度
- 情報閲覧とダウンロード中心のモバイルサイトと比べて、モバイル向けソーシャルアプリは「ユーザーのアクション + ユーザー間アクション」があり、リクエストが多く、参照も更新も同様に多い
2. KLab のシステム構成
- DSAS──高負荷・大規模サイト構築用インフラ統合技術
- オープンソースベース
- 単一故障点が存在しない高信頼構成
- 容易なメンテナンス・柔軟なスケーラビリティ
- 充実した監視機構とモニタリング
- Ganglia によるモニタリング
- 監視対象の追加が容易
- LVS 側でアプリごとのパケットを計測して表示
- Symfony ベース (Symfony を大幅に改造)
- 高速画像合成ライブラリや Flash 合成ライブラリは C++ で書かれた PHP エクステンション(自社開発)を利用
- 画像構成について
3. リソース有効活用テクニック
- マスター DB 有効活用
- なるべくデータベースに接続しない
- コネクション数を減らす
- データベースへの接続時間を短くする
- クエリを最適化
- 接続を切る
- SQL 最適化、DB サーバチューニングの話はソーシャルアプリに限らないので省略 (とても重要だが)
- DB コネクションの節約方法について
- キャッシュサーバの利用
- 効率的なキャッシュの利用
- 先にキャッシュを検索、なければ DB に問い合わせ
- DB 更新時にキャッシュも更新
- 更新が少ないデータなら APC キャッシュも有効
- KVS の利用
- 更新の一部を KVS に分散する
- Tokyo Tyrant
- 平林幹雄さん(mixi)作
- memcached に近い高速な処理
- エビクション(データ消滅)の心配がない
- 使い道
- 頻繁に更新されるユーザーステータス
- 体力、アイテム装備情報、ログイン情報など
- RDB の機能が必要でないデータ
- 注意点
- Tokyo Tyrant (TT)と MySQL の間の不整合が起こりうる
- アトミックな更新処理は困難
- ユーザーが得する方向で処理を行う
- ユーザーの利益になる処理 on TT (体力回復)
- MySQL への更新処理 (アイテム消費など)
- ユーザーの損になる処理 on TT (体力消費)
- スレーブ DB への分散
- スレーブ DB: マスターからデータをコピーした DB (レプリケーション)
- DB への参照をスレーブ DB に逃がすことで、マスター DB への負荷を減少させられる
- 注意点
- 最新のデータがあるとは限らない
- レプリケーション遅延はいつでも起こりうる
- ランキングなど、更新が少なく、遅延が致命的でないデータに利用する
- ソーシャル API 利用の注意点
[A-6] Scaling the Worlds Largest Social Gaming Network (Zynga Justin Waldron 氏、Don Mosite 氏)
Zynga とは?
- mission: connecting the world through games
- Facebook = cocktail party、ゲームがコミュニケーションの促進によいと判断
ソーシャルゲームとは?
- プレイが簡単で楽しい
- 本物のソーシャル・インターアクション
- 人々が共同して何かをすると言うことが最重要
Zynga
- 月間ユーザー数 2 億 4600 万
- Zynga のゲームプレイ体験者数 321,000,400 人
- グローバルに展開するグローバル企業
- 文化の主流の一部になることが目標(飲料、アイスなどにキャラクターが採用)
- 毎月、世界のネット人口のうちの 10% 以上が Zynga のゲームでプレイ
- 受理されたギフト数 190 億
- Facebook における人気ゲームの上位 7 つが Zynga で開発されている
テクノロジーはどういう風にスケールするのか?
- アクセスの多い週には 1000 台のサーバーを追加
- 一日のデータスループット 1PB
- ユニークな挑戦
- 書き込み頻度が多く、高度にインタラクティブなアプリケーション
- リリース後数日以内の大量の負荷に対応できる新たなゲームコード
- 常に変化を続けるプラットフォームのトップに位置
- インフラストラクチャー・デザイン
- クラウドにおけるオートスケール
- ハイスケール・プラットフォーム
- 例: ソーシャルネットワーク・ラッパー
- 高度にダイナミックな API は使いにくい
- API レスポンスキャッシュ内蔵
- クロスプラトフォーム・ゲームを可能に
- プラットフォームが落ちてもゲームが継続
- ハイスケール・コードデプロイメント
- 例: Mafia Wars + BitTorrent
- リリースをプッシュするためのソフトウェア・ディストリビューション・システム
- よりシンプルなデプロイメントとロールバック
- より迅速なリリースが可能。より少ないチームリソースで対応可能
- ハイスケール・データ
- Membase
- msmux: Memcached 用のコネクション・マルチプレクサー
- pecl-memcached
- FontLabel
- 今後も増強予定
質疑応答
- Membase で、あるハードウェアが障害になった時にどうやって復帰しているのか?
→自動的にバックアップのサーバーへフォワードされる
- ゲームのキャラクターは目が大きく、日本のマンガに影響を受けたような作りだが、意図的なのか。その狙いは効果があったのか?
→とてもよい質問だが、Zynga 本社のアートディレクターに聞かないと分からない。ユーザーテストのフィードバックで一番ウケがいいものを採用しているはず。大衆ウケするものにしようという努力、反感を受けないものにするという努力を絶えずしている
- 日本・中国・インドにも展開しているそうだが、日本人やアジア人向けのゲームを独自に開発する計画は?
→アジアだけで出すゲームは計画している。例えば、実際に中国向けにローカライズされたバージョンのゲームもある
- 東京オフィスの機能は、そういったカスタマイズのためか。
→東京で独自に機能するオフィス。東京で独自にゲームを出すこともやると思う。人材募集中です
- Zynga 本社に日本人やアジア人の社員はいるのか?
→東京には Zynga US から来た人が 8 人、残りは日本人で 50 人くらい。本社は多すぎて分からないが、10人、20人はいるらしい
- MySQL を使う決定的な理由は?
→LAMP スタックが信頼性の高いもので、最初に決めた時も信頼性の高いものにしようということになった。もう一つは、始めた頃は MySQL のレイヤーの上に積み重ねていくのが自然だった
- ウノウは Symfony を使っているとのことだったが、Zynga ではオープンソースのフレームワークを利用しているか? 理由も。
→ゲームごとに作り方は違う。1 から作り上げたものはかなりあるので、Zynga の外のフレームワークに頼ることはない