超強力グリッド、TAdvStringGrid を使う

Delphi (や C++Builder)での開発でグリッドコンポーネントのお世話になる機会は多いと思いますが、標準の TStringGrid は機能が中途半端です。

自分で TStringGrid を継承したコンポーネントを作ってみたり、フリーのグリッドコンポーネントを拾って来たりしても、今ひとつしっくり来ないのであれば、TAdvStringGrid をすすめます。この TAdvStringGrid、大変高機能ながら日本語の文献がほとんどありません。この機会にぜひ導入してみてください。
TMS Software のウェブサイトを開き、画面左の「Products」の下にある「Delphi, C++Builder VCL component sets」をクリックし、さらに「TMS Component Pack」をクリックします。TMS Component Pack の画面が開いたら、「TAdvStringGrid」のリンクをクリックすると、TAdvStringGrid の紹介画面が表示されます。

概要を掴むには、末尾の「example application 4」をダウンロードするとよいでしょう。コンパイル済みのバイナリも入ったデモプロジェクトがダウンロードできます。

TAdvStringGrid 単体で購入するもよし、Component Pack や Component Studio といったセット商品を買うもよし。私は Component Pack Single developer license を購入しました。175 ユーロでソースつきはお得です。

TAdvStringGrid の画面

上の図は TAdvStringGrid で作ったアプリケーションのスクリーンショット(の一部)です。

  • セルの文字位置指定
  • セル文字色・背景色指定
  • セル画像指定
  • セルの結合
  • ユニコード文字表示
  • スクロールバーの幅・長さ可変

など、標準の TStringGrid にない機能を見ることができます。

次回からは具体的な使い方を書いてゆきます。