「Delphi15y Meetup」参加記

1995 年 9 月に Delphi 1 の英語版が発売されてから 15 年となる来月、Delphi 2010 の後継バージョンである「Delphi XE」が発売になる。これを記念して、「Delphi 15 周年 & 『XE』発売前イベント『Delphi15y Meetup』」というイベントが東京・新橋にて開かれた。


会場ではエンバカデロの US 開発チームと接続し、Delphi XE を含む「RAD Studio XE」の新機能の説明やデモが行われた(会場にて逐次通訳)。

Embarcadero US 開発スタッフのプレゼンテーション

事前に「Delphi にまつわる懐かしい物があったらぜひ持ってきて」との呼びかけがあり、@mohno さんは当時のカタログをたくさん持ってきてくださった。

懐かしのカタログ

私は、未使用の Borland のマウスパッドと、Delphi 1 の特集記事が組まれた「The BASIC」誌(1995 年 8 月号)、Delphi 2 の特集記事が掲載された同誌(1996 年 6 月号)を持って行った。Windows 3.1 で動く Delphi 1 の記事を「懐かしい」と言いながら読んでくれた方が何人もいて、持って行ってよかったと思った。

Borland マウスパッドと「The BASIC」誌

趣味でいろいろな IT 勉強会やカンファレンス、イベントに顔を出すが、今回のイベントは「平均年齢が高いな」というのが第一印象だった。やはり、若い人が多い Web 系に比べ、Win32 の開発者はある程度の業界経験のある人が多いのだろう。Delphi 1 から使っているという人も会場には少なくなかった。どなたかが「50 歳以上の人〜!」と声を上げたところ、挙手した人がチラホラと。

終盤で、何人かの方が Delphi にまつわる思い出話を語ってくれた。印象深かったお二人のお話を要約して掲載したい。

中村拓男さん
  • Delphi はずっと使っているが、Delphi の仕事を受注したことは過去に 2 回しかない
  • プロジェクトが始まると誰でもツールの 10 本や 20 本は作ると思うが、それらを Delphi で作っている。生産性が高くて、すぐに作れてしまう
  • 最近は Web の仕事ばかりだが、納期が短いこともあって動いているものを見せないと話が進まない。そこで Delphi でプロトタイプを作ってクライアントに見せる
  • 最近では、海上保安庁から地図がらみの Web 案件の話があり、Delphi でプロトタイプを作って見せたら受注が決まった
林努さん
  • プログラムの組めない弟が「こんなすごいツールが出たらしい」と教えてくれたのが Delphi 1 だった
  • でも当時は貧乏学生だったので Delphi を買うお金がなかった。すると、弟が買ってきてくれて「これを使ってくれ」と……
  • Delphi の使いやすさに感激し、今でも Delphi を使い続けている。あの時、弟が Delphi を買ってきてくれなかったら、自分は今頃ほかの仕事をしていることだろう

ほかにも、2chDelphi メーリングリストなどで名前を拝見している方、過去に質問に答えてくださった方が Delphi への熱い思いを語ってくださった。今回は議事録は取らなかった(なので記事名が「私的不完全議事録」ではなく「参加記」)けれど、Twitter でハッシュタグ「#delphi15y」で検索すると当日の様子が少し分かるかと思う。Togetter のまとめもどうぞ。

今回のイベントを企画してくださった関係者の皆さま、そして会場でお会いしたすべての方に感謝します。どうもありがとうございました。


おまけ

会場でいただいた、エンバカデロ社ロゴ入りボールペンとステッカー。

Embarcadero ボールペンとステッカー

こちらは ComponentSource 社のロゴ入り T シャツ。

ComponentSource 社 T シャツ